よくあるご質問FAQ

よくあるご質問

Q1笑気ガス、医療用炭酸のバルブの形状が違うのはなぜ?

従来は、酸素、笑気、炭酸ガス等のボンベの口金が同一形状であったため、酸素ボンベ用流量計等の器具が違うガス種のボンベにも取り付け可能でありました。そのため、ガス種を誤って患者に吸入させてしまう事故がおこっていました。

笑気ガスボンベは「平成8年」、医療用炭酸ガスボンベは「平成14年」からそれぞれ独自の口金形状に変更になりました。これにより、この3種の医療用ガスに関しては、口金の非互換性が確保され、違うガス種用の器具は物理的に取り付けられなくなり、ガス間違いによる事故防止が図られています。

Q2ボンベの取扱について

2001年9月、男性がの空気ボンベを廃棄するため、ボンベ内の空気を抜く作業を行っていたところ、突然ボンベが宙を舞い、70メートル先のBMWディーラーに飛び込むという事故が起きました。

この男性は古くなったスキューバダイビング用空気ボンベを廃棄するため、金属処理業者までボンベを持ち込みましたが、業者から「ボンベ内に空気が残っているので危険だから引き取れない」と言われ、その場で空気を抜く作業を行っていました。バルブを一気に開放したところ、なんとこのボンベは噴射圧の勢いで空を飛び、そのまま70メートル先にあるBMWディーラーのショールームのガラスを突き破って、店内に墜落しました。

このように中身のガスの性質に係わらず、ボンベ内に高圧(大気圧の150倍~300倍)に充填されているエネルギーは想像を超えるものがあるので、取扱には、注意が必要です。

Q3極低温液化ガスの取扱について

液化ガスは一般的に低温ですが、そのなかでも液化ヘリウムは約ー270℃の極低温です。その世界は容易に想像できない世界です。液化ヘリウムが通っているパイプに触れていると空気が液体になってしまうのです。空気中の酸素、窒素が低温にさらされて液化してしまうのです。

また、液化ガスは気化すると体積が数百倍に膨張します。狭い部屋で使用する場合は、毒性でないものであっても、酸欠で窒息の危険性があるので、注意が必要です。

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